我が国産業の中核的な悩み: どうしたら、世界で売れる技術、製品を作れるのか?
技術開発だけでは、なかなか売れる製品にならない. さらには、それを考える人材自体が育っていないのが現実です.その解決策として、私どもは、技術者に向けたビジネス研修を提供します. 具体的には、
- 技術とビジネスの双方を考え、統一的な企画、戦略を作れる人
- 価値とは、ユーザが決めるものであることを理解している人
を育成することを目標として、実際に小規模事業を立ち上げるなど、きわめて実践的な方法を用いた、種々の人材育成プログラムを用意しています.
事業提案までの道のり
ベンチャーであれ、通常の企業であれ、新規事業を始めるためには、事業提案をまとめる必要があります. そこには、価値創造プロセスの重要な要素がすべて詰まっています. もちろん開発プランなど、提供側の計画が詳細に述べられているはずですが、それよりもっと重要なものがあります. ユーザに提供する価値の定義と、その価値が確かに市場に受け入れられることの検証を忘れ、思いついた事業アイディアや技術開発成果に基づいて、そのまま事業提案を作成するようなことをしていないでしょうか?
技術が関係するビジネスでは、エンジニアが事業提案に参加することが必要になりますが、特にエンジニアが事業提案において忘れがちなのが、提案する事業によってユーザが最終的にどのような価値を獲得できるかの明確化です. エンジニアが、事業提案において、開発するシステムの性能など提供側の視点に閉じこもり、ユーザのことを忘れてしまうのは、非常に起こりがちな事態です.
習得すべき、最も重要な点は、エンジニアによる、「価値はユーザが決める」ことの体験を通じた理解です. 事業提案研修を通じて、事業提案を行う関係者全員がこの点について体験的理解を得られるようにすることが、私どもが提供する研修の第一の目的です.
さらにこれと並んで今一つの重要な点は、明確なTechnology Outlookを持つことです。想定したビジネスにどのような技術が利用できて、それらがどのように進化して、ビジネスモデルとどのように関わるようになるか、徹底的な調査とビジョンの創成が必要になります。これも研修として実施します。
GAFAなどの世界企業では、事業化提案に際して、これらの点に化する徹底的な検討と検証がなされています. このプロセスを完全に会得しないかぎり、市場での成功は絶対に不可能です.
事業提案作成研修
私どもは、これまで、長期にわたり、実習を通じた事業提案能力開発プログラムの実施、改良を積み重ねてまいりました。これに基づいて、以下のような、対面研修、および、オンラインメンタリングを通じた研修を提供します.すなわち、
- ビジネスアイディアの明確化(価値仮説作成)
- プロトタイピング、および、CM作成を通じたユーザ説明マテリアル作成
- ユーザへのインタビューによる検証
- 検証結果にもとづく戦略立案
を、オンラインメンタリングのもとで繰り返し実施し、最終的に実際の事業提案を作成するところまでを行う、きわめて現実性の高い研修です. さらに、実際の事業化支援も可能です.